◆登山とスキーは大自然の中に飛び込むスポーツです。 日頃人工物ばかりに囲まれて生活している者たちが、その怠惰な安全地帯から脱して、一人の自然人…自然の一部としての人間に帰る場が、動かぬ山であり変幻万化の気象と雪の世界なのです。

▼その雪山で昨日悲劇が起きました。 高校山岳部の雪山訓練中の雪崩遭難です。
 杉さんも実は高校山岳部育ちですし、その若きOB山岳会時代に三人の仲間を山で失っています。その経験から…登山はどんなに気を付けていても、想定外の危険に会うことが避けられないスポーツ…と気づき、ハードな山行はやめてスキーに転向したのです。

◆那須茶臼岳には私も近年2回登っています。現場の近くを通っているので、この時期の現場の雪崩危険性は想像できますが、大雪直後の近寄りはやはり危険であり無暴でさえあると思います。立木のない急斜面は雪崩る!…と思わなかったリーダーの責任が問われそうです。(ただ、トップをしていた若い教員は山の経験がなかったとか? ルート選択を指示すべきリーダーが、なぜ大勢のラストにいたのか? 疑問が残りますね)
           ▼写真は那須の北方、安達太良山~箕輪山の山稜
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